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不整脈

不整脈とは

不整脈は、狭義には徐脈性不整脈と頻脈性不整脈の2つに、広義には伝導障害と不整脈を引き起こす症候群を合わせた4つにわけられます。
不整脈がどこで発生し、どのような病態を招いているかによってさらに細かく分類されます(下記の表をご確認ください)。
不整脈は加齢によって発症しやすくなりますが、ストレス、睡眠不足、過労などの生活習慣の乱れも原因となる場合があります。

不整脈の種類は下記の通りです

頻脈性不整脈 1分あたりの拍動が100回以上の状態
上室性:洞性頻脈、心房性期外収縮、心房細動、心房粗動、心房頻拍、発作性上室性頻拍
心室性:心室性期外収縮、心室頻拍、トルサー・ド・ポアンツ、心室細動
徐脈性不整脈 1分あたりの拍動が50回未満の状態
洞不全症候群(Ⅰ~Ⅲ群)、房室ブロック(1~3度)
伝導障害 心室内の刺激伝導系(脚・分枝)の障害によって起こる
脚ブロック:右脚ブロック、左脚ブロック
分枝ブロック:左脚前枝ブロック、後枝ブロックなど
不整脈を引き起こす症候群 遺伝的な要因で心電図異常をきたし、不整脈を起こすWPW症候群、ブルガダ症候群、QT延長症候群

これらの不整脈は、時に心不全や心室頻拍、心停止など生死に関わるトラブルを引き起こす要因になることがあります。

不整脈の主な症状の一覧

  • 動悸
  • めまい
  • 胸が苦しい、胸部に不快感がある
  • 失神
  • 急に力が抜けたように感じる(脱力)

上記の症状が頻繁に現れる場合、何らかの不整脈の可能性があります。
特に高齢者や高血圧、糖尿病などの持病をお持ちの方は、不整脈によって心臓内に血栓(血液の塊)ができるリスクも高くなります。
最悪の場合、血栓が脳へ流れ、脳梗塞を引き起こすこともあるので、血液をサラサラにする薬剤などが予防的に投与されることがあります。

不整脈を放置すると・・・

不整脈を放置していると、いつの間にか心臓が弱り、下記の状態が生じてしまう場合があります。
だから不整脈で「要受診」と健診などで言われたら、お早めに相談することをお勧めします。

  • 心停止
  • 心不全

など