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痰が絡む

痰が絡んでいる状態が治まらない場合

熱がない(または熱が下がった)のに、痰が絡むような咳が出続けている場合は、気道粘膜の慢性的な炎症、気道粘膜からの過剰分泌などが疑われます。
痰の色や性状によって、疑われる病気をある程度絞ることができますが、感染症や気管支喘息をはじめ、肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺結核、肺がんなどの可能性がないかを探り、検査・診断を行います。

血痰・呼吸の異常がある場合に行う
「喀痰培養検査」と「喀痰細胞診検査」について

喀痰培養検査も喀痰細胞診検査も、体への負担が少なく済み、かつ簡単に受けられる検査です。

喀痰培養検査

痰の中の細菌をチェックするために行われます。
特に、黄色や緑色の痰が見られる場合や、肺炎などの感染症が疑われる場合に行われます。
この検査は、細菌性肺炎や結核などの診断に役立ち、適切な抗菌薬治療の選択に重要とされています。

喀痰細胞診

痰の中にある細胞を調べ、その中にがんなどの悪性細胞が含まれていないかをチェックします。
特に、痰に血が混じる場合や胸部X線で異常が指摘された場合に行われることが多く、肺がん、喉頭がん、咽頭がんなどの早期発見に有効です。

痰が絡む時はどこへ受診すればいいのか?
咳が多い時は呼吸器内科へ!

すぐに受診すべき症状

  • 呼吸がしづらい
  • 血痰、または色の濃い痰が出ている
  • 痰を伴う咳が2週間以上も出続けている
  • 階段の上り下りなどの軽い運動でも動悸・息切れしてしまう
  • 胸痛を伴う咳が何度も出る
  • 風邪が治っても痰や咳の症状だけ続く